シャキシャキの沖縄天然茹でヒジキはミネラルたっぷりの健康食材

沖縄、島ひじきの産地はどのあたり

 

沖縄でのヒジキの産地は与那原とうるま、若い海藻の香りが海を埋め尽くす頃からがヒジキの季節。
モズク漁が解禁されると地元の漁師など漁業権のを持つ人が天然ヒジキの収穫を始める。
海水温が高く波が穏やかな南国ヒジキは、新芽部分は房状に密集ししなやか、内地のヒジキより茎の部分が細く全体に黄みがかった薄茶色。浜下りの時期に自分でモズク採りをしていると、ごく稀にヒジキ新芽が入るときがある。洗ったモズクとともに生で口にしてしまうと何とも言えないえぐみが口に広がりビックリ、「にがり」の味と似ている。そうヒジキはミネラルの塊なのだ。

 

天然茹でヒジキを知る人は少ない

ヒジキといえば乾燥ヒジキと思う人が多い。確かに収穫後は釜茹で→乾燥→出荷となる。でも沖縄では釜で茹でただけのヒジキが入手可能、しかもそのままサラダにして食べることができるという贅沢さ。
釜茹ですることで、あの「にがり」のようなえぐみはなくなり、しゃきしゃきとした歯ごたえがたまらない!
収穫される場所や量が限られているのでこの茹でヒジキを知る人は沖縄でも少ないのだそう。ヒジキのこと教えてくれた方に心から感謝している。乾燥ヒジキは保存がきき便利ではあるが、茹でヒジキのフレッシュさはまた格別。「島結」でも茹でヒジキのファンが多く「ヒジキサラダ」「ヒジキ揚春巻」など人気であった。

ヒジキの揚げ春巻のレシピは ↓↓↓

にんじんしりしり~のアレンジレシピ「にんじんしりしり~とヒジキの揚春巻」へどうぞ

沖縄茹でヒジキのサラダレシピ

茹でヒジキの茎は乾燥ヒジキに比べて表面がなめらかなのでサラダや和え物に。


全体を調理バサミで食べやすい長さにカット。長さは不ぞろいで問題なし。シャキシャキの歯ごたえと海の香りが格別。

「ヒジキ、貝割れ大根、油揚げの和風サラダ」

材料★分量はあくまで目安。でも貝割れ大根の分量は多めの方がバランスが良い。

●茹でヒジキ 60グラム(乾燥ヒジキでもOK。出来れば温かい地方で採れた乾燥ヒジキを使う)
●貝割れ大根 2パック 半分の長さに切る
●油揚げ 1枚 両面に軽く焦げ目がつくくらいに焼き、8ミリくらいの幅に切っておく

●塩ポン酢 大さじ1~2(普通のポン酢でもOK)
●そばつゆ 大さじ1~2(できれば二倍濃縮の濃いタイプ)
調味料も好みで調整。

●ごま油 好みの量
●塩・七味唐辛子 好みの量


さあ作ってみよう

ボウルにヒジキを入れて塩を少々、ポン酢とそばつゆを加えヒジキにしっかり味をつけておく。そばつゆの量を増やすとヒジキ煮のような、より和風の味付けに。サラダっぽい爽やかな味わいが好みなら塩ポン酢を多めに。
青みかんやライム、グレープフルーツなどの果汁を絞るのもおすすめ。

油揚げを加える。貝割れ大根も加える。手早く和えて、仕上げにごま油で香り付け。

ごま油をまとわせたら完成!

 

「ツナ、トマト、イーチョーバー(ういきょう・フェンネル)のサラダ」

材料★分量はあくまで目安。

●茹でヒジキ 60グラム(乾燥ヒジキでもOK。出来れば温かい地方で採れた乾燥ヒジキを使う)
●トマト 中サイズ2個 食べやすいサイズに切る
●玉ねぎ 1/4個 細かめのみじん切り
●ツナ缶 内容量70グラム 1個
●イーチョーバー 適宜 刻んでおく(ディルやセロリだもOK)
●イーチョーバーとはウイキョウまたはフェンネルのこと、沖縄では魚介類の料理に使うハーブ。
甘みと爽やかな芳香があり、胃腸の薬として食べ過ぎのむかつきを抑えたり、消化を促すとも言われている。

●バルサミコ酢または黒酢 小さじ1~2

●塩・胡椒・オリーブオイル 好みの量


さあ作ってみよう

ボウルにトマトを入れ、塩、胡椒、バルサミコ酢、オリーブオイルを加えてよく混ぜる

ツナ缶を汁ごと、茹でヒジキ、玉ねぎ、イーチョーバーを加え和える

お皿に盛り付けたらもう一度オリーブオイルを回しかけ、イーチョーバーをトッピングすれば完成!

ヒジキ100g中にカルシウム1400mg 鉄分55mgのミネラルが含まれている。
整腸作用はもちろん、貧血や骨粗しょう症にも有効なヒジキ。
茹でヒジキは乾燥ヒジキよりもクセがなくあっさりしているのでどんな具材とも相性がいい。今回紹介したレシピ以外にもゴーヤーや蒸し鶏、エビ、と合わせれば豪華な一品に。冷やし豚しゃぶの具にも。冷凍保存可能なのもGOOD!サラダはもちろん炊き込みご飯や炒め物、もう何にでも使ってしまう。海藻と言うよりも野菜として考えれば焼きそばやパスタなどレシピは無限大。これからも少しづつ紹介していきたい。

購入できるところ:沖縄市泡瀬 漁業協同組合パヤオ直売店

記★料理人punkichi