赤の松藤でおなじみ、崎山酒造廠の泡盛工場見学
金武町伊芸にある崎山酒造廠の工場見学を予約した!
崎山酒造廠、島結のお客さんにはおなじみの「赤の松藤」「生搾りタンカン梅酒」を造っている酒造所。前日までに連絡しておくと酒造所見学ができるということなので、見学予約をした。名入りのボードでお出迎えまであってビックリ。
いざ!泡盛工場見学開始!
まずは黒麹付けの工程
温度センサーがあり管理しているそう、中にはカビ付けされたタイ米が!
蓋の開け具合で調整、気温湿度との兼合いもあるだろうから経験と勘が物をいう作業。通常2日間の麹付け、崎山さんでは3日間かけて行うので3日麹と呼んでいる。
そして、仕込み!麹と酵母を仕込み水(恩名村の伏流水)でまぜて発酵開始!
ここでも温度管理は徹底していてちょっと低め(20度)で熟成させる。通常14~16日間の工程なのだが、ここでは低温熟成のため30日間もかけてゆっくりと発酵させる、時間をかけることで濃厚なもろみになるそうだ。タンクの中では、ぷくぷくと泡ができている!これが泡盛の名前の由来だったんだ!納得!
ちょうど撹拌作業中だったので、部屋中にいい香りがたちこめる。
常圧間接蒸留にて蒸留
熟成もろみ(16~17%)を単式蒸留器で蒸留するともろみ酢と原酒(50%)にわかれる。これが蒸留器、この日は蒸留作業してなかったんだけど、すごく暑いらしい。たしかに真夏の沖縄でボイラー焚いてる部屋、想像しただけで汗が出る・・・
とそのとき、崎山さんがサラッと柄杓ですくった液体を差し出してくれた。「これ、昨日蒸留したての原酒です」少しなめる、妻はキュッと飲み干す。「あまい!」もっと鋭いアルコール感がするのかと思っていたけど、全然違う。意外とやさしい。ていうかストレートで普通に飲めそうな感じ。ま、飲んだらクラッとくるだろうけど・・・これが「あの赤の松藤の原酒か~」いいものをいただきました。
貯蔵、熟成
そして原酒のアルコール分を調整し熟成タンクへ樽、通常はステンレスのタンク半年~一年熟成し、瓶詰めされ一般酒として我々のところへやってくるわけです。
甕熟成の古酒
でっかい甕がずらっと並ぶ熟成室、ゆっくり時間をかけて日々おいしくなっていく泡盛たち、3年以上熟成させた泡盛を古酒といい、香り高く、泡盛独特の味わい深いあまみと香ばしさへと変化していく。
ひとつこの甕があったら何年飲めるだろうか!?と想像するのは我々だけではないはず。
こんな近い距離で設備を見ながら、ゆっくり説明してもらって、質問にも答えてもらい、いろいろ学ばせてもらいました。ありがとうございます、崎山酒造さん。
ボトルデザインも個性的なものが多く、赤の松藤のボトル&ラベルもなで肩のブルゴーニュワインのようなデザインで気に入っている。あの工場からやってきてると思うと島結の「赤の松藤」も長い旅をしてきてるんだな~と感慨ひとしお。
泡盛飲めない人をひとりドライバーに確保して、泡盛工場見学いかが?
崎山酒造廠
TEL.098-968-2417
記★店主