使って便利なエコバッグ、今さら?いや今だからこそ楽しむ「エコバッグ・マイバッグ生活」

商品購入時のプラスチックバッグの無料配布が終了し、袋が欲しい場合は一枚数円で購入するか、あらかじめ用意してきた自分のバッグに入れることになった。不思議なものだ、私が若い頃は空のバッグなどを持ち歩いていると万引きするのではと、店員に後を付けられることがあったというのに。今では空のバッグを持っているこのは良いことで、それはエコバッグと呼ばれ悪事を働くどころか環境に配慮する素晴らしい人となる。

環境保護先進国のエコバッグは何十年も前から当たり前

初めてエコバッグの良さに気がついたのは20年前、新婚旅行で訪れたオーストラリア、環境保護先進国だ。買い物をしても袋をくれない。小さなものは自分のバッグに入れればいいが量があるとちょっと困る。お金を払いプラスチックバッグを買うのが当たり前と知り、用意していない自分がちょっと恥ずかしくなった。

スーパーマーケットに行くとオリジナルの不織布バッグが売っていた。それはグリーンバッグという名の緑色のバッグ。縫い方はなんだか雑、でも不織布は厚く重いものを入れても破れることもない。持ち手もとても丈夫にできていた。滞在中はそれを持ち歩いて「私もちゃんとエコしています」と胸を張った。当時の日本にこのような商品はない、おやあったとしても私は知らなかった。あまりにも便利だったのでいくつか購入してお土産にすると大変喜ばれた。

これがそのバッグ、写真で見るより実物はヨレヨレでボロボロ、でも今でも使えるのがすごい。ほつれたところは緑色の糸で補修して工具などを保管するのに使っている。

このバッグがきっかけになり、海外のスーパーオリジナルのエコバッグが気になって仕方ない。海外に行くとまずはスーパーに飛び込んでエコバッグを買わずにはいられなくなった。

英国系スーパーテスコのエコバッグはジュート製

持ち手は綿、てんとう虫模様がカワイイ。てんとう虫はオーガニックのシンボルとしても認知されている。

このタイプは今でこそそこらじゅうで目にすることが出来るが10年前にはそれほど普及していなかった。使っているうちに底の角から穴が開いてくるので、そうなったら鉢カバー等に格下げし、「人生」ならぬ「バッグ生」を全うさせていく。

ちょっと破れたくらいで捨てないで。ほつれも補修して使うのが本当のエコだと私は思っている。

小型で素敵なノベルティエコバッグ

イベントや買い物などでお店や会社のノベルティエコバッグが手に入ることもある。機能性は自分の使い方次第。左は日本で一番最初に出来た沖縄のショッピングモール「プラザハウス」内にある「ROGERS」のもの。小型で持ちやすい不織布タイプなのでサブバッグとして活躍中。右はオーストラリアの配送会社「CUBE IT!」のもの。オーストラリアらしい明るいオレンジ色が元気な気分にしてくれる。丈夫な不織布で、薄めのマチと長めの紐が肩にかけて使いやすい。文具服飾品用のエコバッグとして活躍中。

 

保冷機能のバッグは食品用に

これは多くの人が知っている飲食店のもの。どちらも頂き物。保冷剤を入れるポケットが内部についている。保冷用バッグに入れてから大き目のエコバッグに入れることも出来る程よい大きさのものと、冷凍食品をたっぷり入れられる大きめのものがあると便利。

 

ワインなどのボトル専用のエコバッグ

オーストラリアの酒屋でワインを買ったときについでに購入。ワインや焼酎のボトルが6本入る。酒飲みの私はありがたい。

しっかり仕切りがあって、ボトル同士は触れない設計。幅広の持ち手はとても丈夫で安心してボトル類を運ぶことが出来る。大き目のグラスやワイングラスの持ち運びにも利用できる。


マチが大きめ、これが一番のお気に入り

プーケットのスーパーマーケットで購入。そのスーパーのオリジナルではないが、ジュート製、ちょっと丸みを帯びたフォルムとハトメがおしゃれでひと目で気に入ってしまった。

正方形に近いマチで開口部が広く食品がたっぷり入る。車内に置いても安定感がありボトル類も倒れることはないし、自転車のカゴにもぴったり納まりとにかく使い勝手が良い。何年も使っている。使いすぎて持ち手が破れかけたので、家にあったバンダナで修理した。3ヶ月くらい前に塩蔵モズクの汁が漏れて下半分がシミになってしまった…残念。でも「バッグ生」を全うさせるまで使い続けるつもり。

広いマチのあるものは本当に使いやすい。今のものが「バッグ生」を全うしたらどうしよう…しばらく海外には行けそうにないし…今からチェックしておかなければ。



 

プラスチックバッグのこれから

さて、プラスチックバッグの話に戻る。今現在スーパーで購入できる一枚数円のもの、どう思う?一枚数円は妥当か?確かにあのペラペラは数円かもしれない。でも言いたいのはそこではない。一枚20円でも30円でもいいからもう少しまともなものを売ればいいのではないか。1回使ったら破れてしまうようなものではなく何回も使えるもの。
写真は台湾のスーパー、コンビニで買うもので、厚手で丈夫、何回も使える。エコバッグを忘れてしまったときのためにこれを一枚折りたたんで持っていればOK。そういうものを日本でも売ってはくれないだろうか?
台湾でのプラスチックバッグ代 台湾では1~5元(日本円で3円~15円ほど)

環境に配慮したプラスチック素材の研究もすすんでいる様子。近いうちに万が一海や山など屋外に放置されても、時間をかければ完全に自然に還るもので、生態系に影響がなく負担がかからないものが製造されるらしい。とはいえ実際のところそういう商品が出てきても、出てこなくてもプラスチックバッグを使う時には処分する時まで注意することを忘れてはならない。

その昔、買い物担当である主婦は買い物カゴを持っていた。中がひと目で見える口の広いカゴで、お使いを頼まれると私もそのカゴを持って出かけた。魚や肉は経木に包まれていたし、野菜はカゴにそのまま、ケーキやお菓子は紙袋、それを全部カゴに入れてお持ちかえり。そう、あの時のカゴはエコバッグ。1回では捨てない、お気に入りのバッグを手に入れるのが賢明だ。

記★punkichi