サーフボードのリペアにも使える百均のUVレジンはすごい!SOLAREZと比べても遜色なし!
サーフボードの修理剤用UV硬化レジンとして知られているSOLAREZ(ソーラーレズ)
始めて発売されたときには硬化剤を混ぜなくてすむし、少量ずつ使えるので画期的だった。特にサーフトリップの際には本当にありがたい!ぶつけたり、クラッシュなどサーフィンしている限り、どうしてもついて回ることなので旅の必携のアイテムとして重宝してきた。
百均でUVレジン発見!
ところがなんとなくダイソーで買い物しているときにアクセサリーコーナーにでっかくUVレジン!と書いてあるのを発見!
あれ?これってもしやサーフボードのレジンと同じじゃないか!?
と思って手にとってみると、UVで硬化するレジンに間違いない。しかもハードって書いてある。
アクセサリーの加工用として使用されているらしく、もちろん100円!
容量は5gしかないんだけど、実はサーフボードの修理に使うにはこれくらいの量が使いやすい。なぜならUV硬化のレジンの場合、使用するときに少しずつUVを浴びてしまう為、何度か使ったあとしばらくして開けてみるとカッチカチ!ということが結構あるので少量づつ使い切るくらいの量が本当はちょうどいい。しかも100円なら仮に残ってカチカチになっても気にならない。
SOLAREZとの違い
SOLAREZとの一番の違いはグラスファイバーが練りこまれているかどうか?というところ、ファイバーがあるかないかで強度は当然違う。
今回行ったリペアのようにファイバークロス使うような大きな修理の場合、どっちみち大きなファイバークロスでリペア部分を覆ってしまうのでレジンにファイバーが入っていても強度的には問題ない。逆に小さめの修理でレジンだけですませてしまおうという場合にはグラスファイバーが入っているSOLAREZを使用したほうが強度が増す。
価格と容量
容量 | 価格 | |
ダイソーUVレジン | 5g | 100円 |
SOLAREZ | 14g | 1000円くらい |
SOLAREZ | 57g | 2000円くらい |
お気に入りのボード
18年くらい前にオーストラリアのクーランガッタで購入した、PipeDreamの6’10のファンボード
春先の身体が重いときやゆる~く波乗りするときに重宝するのでずっと気に入って使ってきた。スワローテールが両サイドとも欠けて結構浸水していて、そろそろちゃんとリペアしないとヤバイ感じになっていた。
ただし、修理するのってものすごくめんどくさい。。。かといって修理に出したらテール2箇所破損してるし、1万円くらいはかかってしまう。。。バリに行ったときにリペアしてもらえばよかった。大体10万ルピアおよそ1000円でやってもらえるのに・・・今年は行く予定もないしなぁ。
おも~い腰をあげて自力リペア開始!
破損部分をはがしサンドがけ
割れた部分と浮いてる部分をラジオペンチでベリベリとはがしフォームをむき出しにしてサンドペーパーをかける。レジンがはがれないようにするためファイバークロスを貼る部分までサンドがけしておく。
養生テープで土手を作る
もとのテールの形状を成形するようにして養生テープで土手を作る。
土手にUVレジンを流し込む
作ったどてにレジンを流し込み、太陽をあてて硬化させる。徐々に硬化していくので養生テープの上から押して成形しておけばあとで削る手間が省ける。
固まる前にカッターでけずる
完全に硬化する前(硬めのゴム程度の硬さのとき)に養生テープをはがし、おおまかな形をカッターナイフで削ってしまう。固まってからだとサンドでゴシゴシやらないといけなくなる。カッターでおおまかに削ったら、ざっと荒めのサンディングをして形を整える。
ファイバークロス貼り
メンディングテープで枠をつくり、グラスファイバーを適当なサイズに切出しテープで仮止めする。
裏まで覆うようにしてグラスを貼るが、このときシワにならないよう切込みをいれてテープでとめる。
レジンをグラスファイバーに塗る
レジンをグラスファイバーに塗り、完全に固まってしまう前に余分なグラスをはさみで切り落とす。固まったら荒くサンドがけをする
仕上げのサンドがけ
あとは徐々に細かい番手のサンドがけをすればできあがり。直接手で持ってサンドがけをしないで、木片を使い平らな面で削れば削りすぎを防げる上に綺麗に仕上がる。
粗く削るときは180番くらいと300番くらいを使い、仕上げにはちょっとザラッとしてもいいので耐水サンド400番で仕上げて完了。もう少しきれいに仕上げたければ1000番くらいので磨き上げればOK
とにかくこのグラスファイバーで固めた部分のサンドがけが嫌い。。。
サンドペーパーで細かく削られたグラス繊維が皮膚に付着するとかゆくてたまらない。とはいえ避ける方法がない。なので最後の仕上げはいつも適当になってしまう。まあここまでやればもう水は入らないしライディングにもまったく影響はなし
臭いも軽減されている!
久しぶりに大ががりなリペアをやってみたけど、UVレジンの便利さをあらためて実感!しかもダイソーでUVレジンが買えるなんて時代が変わったなぁと思い知らされる。あと、昔使っていたレジンよりも臭いが格段に少なくなっている、特徴的な臭いなので手や使った道具についた臭いがなかなかとれないのが嫌だったんだけれども、ほとんど気にならないレベルになっていることにも驚いた。
今回のリペアで使用したUVレジンは 5g x 4本
テールの大き目の破損2箇所でもこれくらいの量ですんだ。
最近リペアしなくなったなぁと思ってよくよく考えてみると、サーフボードの扱いを覚えてぶつけたり(陸の上で)しなくなったから!海に入る回数は昔よりむしろ増えているくらいやし。
サーフィン始めたころはボードも1本しかないし、ちょっと立てかけてしまって風が吹いて倒れてガシャーン!てことも・・・まあ雑に扱っていたというだけのことなんですが。てなわけでしょっちゅうレジンと格闘していた。
今ではちょっと傷が入ったら別の板で波乗りすればいい、ちゃんと乾かして応急処置でふさいでおけば波乗りは出来るし、それ以上破損がひろがることはない。あとは今回みたいに気が向いたときにまとめて大修理をすればいいだけ、自分にあったサーフボードを探すのは楽しいけど大変だし時間とお金がかかる。たとえシェイプしてもらっても満足いくとは限らない。なので気に入ったサーフボードは大切に長く使いたい。
ショップで修理してもらうとものすごく綺麗に仕上がる、大きいクラッシュで自分の手に負えないときは仕方ないが、自分の手で修理すると大変だけど愛着もわく、しかも財布にもやさしい。あとは波が上がるのを待つだけだね~。
記★店主