島らっきょう、旬のものと旬を過ぎたもの完全比較
島らっきょうの旬って?
最近は一年じゅう島らっきょうを手に入れることが出来ますが、以前のブログ「島らっきょう、最高の旬はいつ?」にも書いたように旬は1月〜3月くらいです。その年によって不作か豊作かで価格は変わり、安定するのは2月くらいからでしょうか。シーズン最初は安定価格時の3倍くらいでしょうか。とはいえ初ものは柔らかく香りも優しく、頭の葉茎の部分まで生食できます。写真は1月の島らっきょうです
旬の島らっきょうと旬を過ぎたものを比較
下の2枚の写真は島らっきょうを剥いてすぐに食べられるようにした状態です。旬の島らっきょうは、柔らかくスラリとしています。若葉のように弾力がありみずみずしい茎が長く伸びています。
季節が進むとらっきょうの鱗茎(球の部分)が膨らみを帯び葉茎の緑が濃くなっていきます。旬が過ぎた5月頃からは葉茎の部分が無くなって、鱗茎は固く締まり香りも辛味も強さを増し、私たちが普段食べているらっきょうのようになってきます。
これは8月の島らっきょうです。みずみずしい黄緑色の茎はありません。
料理法が変わります
旬の島らっきょうは、辛味や風味を楽しむため生のまま味噌をつけて食べたり、軽く塩もみする程度で十分美味しく食べられます。葉茎も生食できますので生ハム巻きなどおすすめ。またさっと茹でておひたしにしたり、炒めたり、刻んで薬味代わりに使うのもいいですね~。
季節が進んできたら、焼いたり、葉茎と一緒に炒めたり、天ぷらにするなど加熱する料理が合うようになってきます。加熱した島らっきょうは甘みがあって生のものとはまるで別物。
旬が過ぎてしまったら、茎はありませんので内地のらっきょうのようにしっかりと漬け込んだり、丸ごとオーブンで焼いたり、刻んでニンニク代わりに料理の風味づけとして使います。
一年中味わえる島らっきょうですが、葉茎ともに島らっきょうらしさを存分に味わうならやはり「冬」といえるでしょう。
記★料理人punkichi