家で過ごす時間が長くなったら、手持ちの雑貨を簡単リメイクで楽しもう!

お気に入りのカゴに、カ…カビ!!沖縄生活の洗礼

私はカゴ製品が大好きで、海外・国内、また素材も様々気に入ると買ってしまう。ベトナムや台湾のプラスチック素材のものから、天然のイグサのものなど色々。これを持ってる人はそうそういないであろうトンガ製カゴバッグが自慢の逸品でもある。
さて、クローゼットに押し込んでいたカゴ類、沖縄の激しい梅雨が明けた頃にチェックした時は何事も無かったというのに、台風を2つ超えた頃に気がついた…。クローゼット内の湿度が高い…カゴを手にとってみると、しっとりしている、しかもカビ臭い!
急いで酸素系漂白剤を溶かしたバスタブに漬け込み、洗い、バルコニーで太陽を宛てながら乾燥。乾いてからアルコールでシュッシュッと消毒、カビの根を殺す。いくつかのカゴはそれで救済されたのだが、20年以上前に姉が手作りしてくれた籐カゴと、アンティークショップで買った小さなバスケットがすっきりしない。埃っぽいような臭いと黒っぽいカビのシミが残ってしまっていた。

籐カゴのペイントは思いきってパステルカラーに

一時は処分も考えたが、カゴ好きとしてはあきらめきれず「そうか、ペイントすればいいんだ」という結論に落ち着く。以前もちょいカビが生えた木製ボックスを水性ペイントで塗装した事があるが、それ以後全く問題なく今もキッチンで活躍している。その時の残りのラベンダー色の塗料を使うことにした。

FreeCoat(アトムハウスペイント)という水性塗料。このラベンダー色は店頭にはない色で、ホームセンターで注文した色。優しい色合いが気に入っている。

思ったよりも塗りにくい~、この籐カゴのように入り組んだ編み方だと奥のほうまで塗料が入っていかない。

そうかと思えば分厚くのってしまうところもあったりして、でもまあ、これも味わいということで。黒カビの部分はしっかりコーティングされたので問題なし。本当は薄めた塗料にどぷっと漬けるというやり方が良いらしい。また次回塗装がはがれてきたらこの上からどぷっと方式でやってみようと思う。

ナチュラルで素朴なバスケットは水性ニスでツヤ仕上げ

小さな楕円形のバスケットは、もうずっと昔のもの。ぽってりとした形がかわいらしくて浴衣を着た時や夏のお出かけなどに使っていた。アンティーク品ということで購入したときにはすでに塗料ははげかけていて、でもむしろそれが良かった。時は流れ、いい具合に古ぼけたと思っていたがそれが仇となったようだ。

水性ニスを使って全体を優しい雰囲気に仕上げててみた。ちょっと古びた感じを残したかったので色は軽めのメープルをチョイス。籐カゴほどは入り組んだ編みではないので塗りの作業も簡単。あっという間に出来上がり。
水性ニスは仕上がりが柔らかいので傷がつきやすい家具などには向かないけれど、蝶番部分も籐で編まれた素朴なバスケットには丁度いい。固い塗料だと蓋の明け閉めて蝶番が割れてしまうかもしれない。手で持った感じも優しい、水性ニスにしてよかった。

塗料は安全性の高い安全指標「F☆☆☆☆フォースター」を選ぶ

水性塗料FreeCoatシリーズは神奈川県に住んでいた時に部屋のリフォームや、木製品の修理・イメージチェンジに使ってきた。塗りやすい水性塗だということだけではなく、シックハウス症候群などの健康被害を引き起こす原因とされるVOC(揮発性有機化合物)の排出量が少ない塗料としての安全性指標は「F☆☆☆☆」
この4スターはもっとも安全で、使用制限は無い。なのでぜんそく持ちの私でも身近な小物や室内外問わず使用できるというわけ。

ペイントリフォーム記事はこちら ↓↓↓ ペイントしたら部屋の中がものすごく明るくなって、気分も上がる!

「部屋のドアをインディアンターコイズブルーにしよう」

「リビングルームの木部をインディアンターコイズにペイント」

水性ニスは工芸品などの仕上げに使われる。塗料が完全に乾燥すれば充分な耐水性と耐久性があり、水拭きをすることもできる。水性なのできついにおいが少なく、塗装に使った刷毛はFreeCoatと同じで、布でよくふき取った後に水で洗えば終了。信和ペイントの水性ニスは食品衛生法にも適合しているもので、安全性指標は「F☆☆☆☆」
テーブルや子供のおもちゃなどにも使える。

塗装作業にはハケも重要

100円ショップのものでも十分、と言いたいが実はそうでもない。室内の木部を塗ったときに気になったのがハケの毛が抜けること。時間をかけ綺麗に仕上げたあと、よく見たらハケからの抜け毛に気がつかないまま塗装が乾いてしまって…目立つ場所だとショックが大きい。


以後、私の愛用品となったのはインダストリーコーワという会社の「毛の抜けない万能用」というハケ。何でもっと早く買わなかったんだろうと思った、本当に毛が抜けないのだ。合成繊維なのでコシがあり塗りやすくお手入れもラク。
注意事項★塗装時は周りが汚れないように新聞紙や養生シートでしっかりカバー、作業用手袋、マスクもお忘れなく!

断捨離もいいけれど本当にお気に入りのものなら、もう一度命を吹き込んでみるのも一考ではないかと。手をかけてみると更に愛着が増すように感じるから不思議。

さて、湿度の高い沖縄生活、天然素材のカゴなどは除湿剤を詰めてファスナー付きのビニール袋に保管することにした。定期的に除湿剤の交換も忘れないようにしなくては。

トンガで買ってきた自慢の逸品、珍しい編みのカゴバッグもしっかり守られている。

記★料理人punkichi